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「地形断面形状プロファイル表示プログラム」

DMcross


概要

 DMcrossは「DM−Xmap」または「UniMap」で作成されるXPSファイルを元に、 地図上の二点間あるいは多点間の地形断面形状プロファイルを作成・表示するものです。
 (東京日影図や東京地価23等の製品にも対応しています。)
 XPSファイルを作成する際に変換の対象となるデータは「DM−Xmap」または「UniMap」 実行時に、地形データで表示オンとなっているレイヤと項目の全てです。レイヤは行政界、建物及び付属物、 等高線・地形等のレイヤと、レイヤ毎の詳細表示項目から成り、これらより選択・変換できます。
 レイヤや項目は個々にオン/オフできます([表示]−[表示レイヤ]−[レイヤ指定表示])が、 DMcrossを動作させるには、等高線・標高点関連のデータが必須です。具体的には、「等高線・地形」 の等高線(主曲線、計曲線、補助曲線)データおよび「基準点」の全てのデータです。
 通常これらのデータは表示がオンになっていますが、広い範囲を表示した時には「標準レイヤ」でオフに なります。[表示]−[表示レイヤ]−[レイヤ指定表示]で表示をオンにして下さい。
 XPSファイルを基に地形図が表示されますので、断面線を指示して下さい。断面線は距離計測と同様 の方法で、画面を自由に動かしながら、ラバーバンドで指定した地点をマウス左ボタンでクリックして ゆきます。最終点は右ボタンです。
 指示された二点間あるいは多点間に沿って横軸を取り、縦軸に標高を取ります。標高値は、指定地点では 近傍の測量点の標高を探し、等高線を横切る地点では、等高線が持っている標高値を交点の座標と共に設定 します。このとき、測量点標高が表記されている数値と異なる場合や、等高線の標高数値がゼロの場合があり、 点検・確認作業が必要となります。このために、断面線チェックやプロファイル閲覧・修正機能が用意されて います。
 プロファイルは、縦横比の指定や縮尺を自由に設定して印刷できます。グラフの標高起点を変更したり、 付加表示として道路、水涯線、鉄道の位置をプロファイル上に重畳表示したりできます。付加表示の道路、 水涯線、鉄道は線の色や線号を自由に設定することもできます。
 また、プロファイル形状は縦横比、縮尺を指定した状態でDXF形式に保存でき、CADのツールに そのまま使用できます。この時も付加表示の道路、水涯線、鉄道を含めてDXF形式で保存できます。
 プロファイル形状データは刻みを指定して、座標データとしてテキスト形式で保存することもできます。


アルゴリズムおよび出力ファイル

標高探索手順
 DMcrossでは以下のように標高を求めています。地図上の二点あるいは多点が指定された時、まず 指定点近傍の標高点を探します。見つかれば、その標高を設定し、見つからなければゼロとします。次に指定点 間で等高線が横切る点を求め、交点の座標と共に等高線が持っている標高を設定します。
 全ての標高が設定できれば、「自動的に」断面プロファイルが作成されますが、指定点近傍の標高点が取れ ない場合や、等高線が誤った標高(大抵はゼロ値です)を持っている場合があり、このための手段として、 断面線チェック機能や、標高値修正機能があります。河川や崖のように等高線が2本あるいは3本以上同一点 を通る場合には、この修正機能が不可欠となります。

グラフ形状DXFデータ
 断面形状プロファイルが指定の縦横比、指定の縮尺でmm単位にDXF変換されます。
 プロファイル形状(付加表示も含みます)、X軸、Y軸、グリッド、ティック、軸の数値、注記がそれぞれ 別のレイヤとして変換されますので、CADツールの中で、画層のオン/オフが自由に行えます。

プロファイル形状テキストデータ
断面形状プロファイルが指定の刻みで、座標化されます。マウス指示点は刻みとは関係なく、座標として 取られます。単位はmです。最初の指示点が原点(0,0)となります。

拡張メタファイル(EMF)
地形図、断面図ともに拡張メタファイル(EMF)が作成されます。地形図は全画面でもマウスで指定した 矩形でも出力できます。断面図は常にプロファイル全体の出力となります。


注意

DMcrossを稼動させるには「DM−Xmap」または「UniMap」が必要です。



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